「真夏のオリオン」
2009年 06月 18日
池上司原作の「雷撃深度一九・五」を福井晴敏が脚色、監督は篠原哲雄。
福井晴敏が脚色ということで「ローレライ」みたいになってたら嫌だなと思いましたが、意外と良い映画に仕上がっていてちとびっくり(笑)
基本的には「眼下の敵」の如く、日本の潜水艦艦長とアメリカの駆逐艦艦長の知恵比べでしたが、戦時中にもかかわらず、互いにフェアプレイ精神に乗っ取り戦う姿勢は、嘘だと思っても信じたくなります。特にラストはある意味感動的だし、回天(人間魚雷)の使い方も絶妙だったりします。(だだこのオチは「沈黙の艦隊」で使われていたような気が・・・)
玉木宏が、人道的で知的な潜水艦長を好演。ケミストリーの堂珍嘉邦も出てましたが、まあ演技は二の次で。
吉田栄作が頑固なベテラン整備士を演じてましたが、この人だんだん演技に風格が出てきましたね。いい役者になってきました。
ただ紅一点でヒロインの北川景子の演技はなんとかならないものかと・・・モデルとしての彼女は大好きなんですけど、女優さんとしてはね・・・
そうそう玉木宏が、僕は指揮者になるのが夢だったというセリフには爆笑しましたが(のだめカンタービレ)、劇場はシーンとしてました。ここって笑う所じゃ・・・・