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おきらくごくらくに日々起こったことを書き連ねていくブログ


by konsun
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「誰も守ってくれない」

 「誰も守ってくれない」を見てきました。
「誰も守ってくれない」_d0110274_1131140.jpg

 第32回モントリオール世界映画祭最優秀脚本賞受賞作品であり、監督はあの悪名高い「容疑者 室井慎次」を撮った君塚良一。

 冒頭の少年合唱団が歌う主題歌のみで、強制捜査に入る刑事たち。そしていつもと変わらない学校生活を送っている妹が事件の知らせを聞くところは本当に素晴らしかった。
 後畳み掛けるような行政的な指導。加害者側の家族を守るため、夫婦を離婚させて、母親の旧姓で再婚させる手続きとか、義務教育の例外的免除などびっくりしました。

 ただしこの映画の凄かったのはここまで。あの加害者の妹を報道陣から守るカーチェイスはなんじゃ???もうここから話はリアリティを失い失速していく・・・

 題材はかなり良く、役者の演技(佐藤浩市、志田未来熱演)も素晴らしいが、なんでこんなヘンテコになってしまうのかが理解できない・・・特に後半出てくる柳葉敏郎の支離滅裂な2重人格者も理解不能。
 また変に2ch叩きもおかし過ぎます。特に妹の盗撮騒ぎはもう唖然としてしまい思考停止してしまいました・・・盗撮していたやつが如何にも典型的なオタクファッションしていたのはやりすぎでしょう。
 報道機関の悪がいつの間にかネット悪に変わっているのも変だしね。
 そうそう意味ありげに出ていた佐々木蔵之助もまったく生きてないのはどういうことなんだろう??

 ドラマの特番である「誰も守れない」を見てないと良く分からないところがあるのが嫌らしい。特に木村佳乃演じる精神科医と佐藤浩市演じる刑事との関係がこの映画だけだとまったく分からないでしょ?それに「シャブ漬けにするぞーー」というギャグも分からないしね。
 ちなみにドラマの特番は、松田龍平が素晴らしかった。彼の凄さを見た感じ。映画ではまったく生かされていなかったけどね。

 所詮はやはりTV屋が作った映画だったのが残念。
by konsun | 2009-01-25 13:11 | 映画 | Comments(0)