「女囚701号 さそり」
2008年 12月 26日
篠原とおるの人気コミックの映画化。監督は本作品がデビュー作である伊藤俊也。初代「さそり」こと梶芽衣子の出世作。彼女が歌う主題歌「恨み節」も大ヒットしたそうです。
いやーー凄い映画でした。まさに伊藤俊也監督の才気がほとばしるような作品です。ある意味、鈴木清順の流れを汲んでいるのかもしれません。
最初のさそりが裏切られ強姦されるシーンは、下からの映像でしかも裏舞台が回転し一気にワンカットで魅せる演出には興奮しましたし、刑務所での女囚のボスがさそりを襲うシーンなんてまさに歌舞伎そのもの。これには笑いましたが・・・秀逸なのは女囚たちが反乱起こして、人質に取った警官を逆レイプするシーン。小林稔侍がレイプされる警官役で出ていたのにはビックリ。
いろんなアイデアがてんこ盛りで見ていて飽きません(笑)
そして寡黙なヒロイン、梶芽衣子がかっこいい。苦しみに耐え、無表情で相手を見据えるあの視線。凄く綺麗でたまりません。ホントぞくぞくします。