「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」
2008年 04月 28日
ポール・トーマス・アンダーソン監督の5年ぶりの新作。
山師まがりの石油採掘王ダニエル・プレインヴューの生涯を描いた骨太な作品。
人をまったく信じず、自分の欲望に思うがままに従い、意に反するものは全て排除する、そういう男の生き様を描いたものであり、見ていてかなり疲れました。
まあダニエル・デイ=ルイスのクドいぐらいの熱演に圧倒されたというのもありますが・・・(彼はこの映画で本年度アカデミー主演男優賞を取りました。)
彼と対立する若手のエセ・キリスト教伝道師も出てきますが、演じたポール・ダノも強烈な印象を残しました。(どこかで見たような人だなと思ってましたが、「リトル・ミス・サンシャイン」のお兄さんだったとは・・・)
でも物語自体はかなり難解。結局アメリカンドリームを掴む為に山師のような人たちと、キリスト教を普及させるための伝道師との確執は良く分かりません。特にあまりキリスト教に馴染みのない人から見れば、ポール・ダノ演じる伝道師は胡散臭すぎ。そういう胡散臭さが嫌だったのかな?