「300」「プレステージ」
2007年 06月 09日
「シン・シティ」のフランク・ミラーのグラフィック・ノベルを映画化。監督は「ドーン・オブ・ザ・デッド」のザック・スナイダー。
なんと言っても、パンツ一丁と赤マントのみのマッチョ300人が100万の軍隊相手に肉弾戦をかます戦闘シーンがすざまじい。手が飛び、脚が飛び、首が飛ぶ残酷描写満点の映像ですが、これが生々しくなく、とても美しく撮られています。特にスローを効果的に使ったアクションシーンや、全体の俯瞰ではなく、1対1のぶつかり合いをメインに捕らえている映像センスが素晴らしいです。
確かに話はあってないようなものですが、この肉と肉とのぶつかり合いの映像だけでも大画面で見る価値はあると思います。
次に「プレステージ」を見ました。
「メメント」のクリストファー・ノーラン監督の最新作。
天才マジシャン2人の壮絶な戦いを描いたギミック溢れる映画ですが、この天才2人が切磋琢磨して己の技術を高めるということではなく、互いに足の引っ張り合いをしての醜い争いだったのが意外。その挙句に指2本無くしたりとか、びっこになってしまうとか、痛々しすぎ・・・まあこっちの方が人間的だけど、なんかしっくりきません。
誰にも言わないで下さいと監督が言うラストも、あまり意外性がなく、ネタは途中でバレバレでしたが、あの奇妙な装置でのオチで済ましてしまうのは、なんか後味が悪くフェアじゃないような気がする。
私的には残念ながらすっきりしない映画でした。
しかしXメンVSバットマンという宣伝文句は笑いましたけどね。ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールが出ているからそう宣伝したいのは分かりますけどね。
スカーレット・ヨハンセンも出てましたが、あまり物語の筋に関係してなかったのも残念。