「スパイダーマン3」「イノセントワールド天下無賊」「神童」
2007年 05月 01日
サム・ライミ監督のシリーズ第3弾。
サンドマン、ゴブリンJr、ヴェノムと3人も悪党を登場させ、話を膨らませるだけ膨らまして、きっちり決着をつけたのは凄いと思いますが、そのためにキャラの深堀りがおざなりになってしまったのが残念。今回のテーマは”許す”ということだけど、サンドマンとゴブリンJrの決着の仕方がね・・・ヴェノムは馬鹿っぽいからあれでOKだけど(笑)
おばあちゃんの言ったセリフ「一番難しいところからやらないとね、まずは自分自身を許すところから・・・」というのが心に染みます。
ヴェノムにのっとられそうになったピーターが、次第にカッコ良くなっていくには笑いました。サム・ライミ監督も狙ってるね(笑)
クライマックスのアクションシーンはまさに怪獣映画ぽくて笑えました。こういう絵をちゃんと映像で見せるのがアメリカ映画の凄いところ。素直に感心してしまいました。
さて如何にも4ができそうな感じですが、果たしてこのキャストで4はできるでしょうか????
次に「イノセントワールド 天下無賊」を見てきました。
中国で「カンフーハッスル」をしのぐほど大ヒットを飛ばした映画。香港映画ではないところがミソ。私もてっきりアンディ・ラウが出ているから香港映画だと思ってました(笑)
大金をもった純朴な青年のお金を狙い、スリのカップルと組織スリがチベット高原を走る電車の中で、火花を散らすお話ですが、これがなかなか面白い。
特に走っている電車という閉ざされた空間の中での、アクションは素晴らしい。でかい武器とかを振り回せないので、カッターとか小さいものでの小回りの効いたアクションはなかなかのもの。
それに密室での金の奪い合い&騙しあい、そして鉄道公安までからんでくる展開はなかなか先読みさせてくれませんが、ラストはああなるとは・・・なんかもうちょっとなんとかならなかったの?というのが本音かな?
最後に「神童」を見てきました。
さそうあきら原作の傑作漫画を映画化、監督は萩生田宏治。
実は漫画も未読で、ただ松山ケンイチを見にきたんですが、ヒロインの成海璃子の演技には驚きました。ピアノの天才でありながらもピアノを嫌い、悪態はつくは皮肉屋であるは、まさに気の強い美少女を堂々と演じてました。これでまだ10代前半だとか・・・末恐ろしい(笑)
大学生の男と中学生の女のお話なんですけど、ちょっと間違うと凄い危ない男女のお話になりがちなんですけど、松山ケンイチと成海璃子の好演により、同じ音楽の道を貫く同士として描かれており、好感が持てます。
特にラストの二人でピアノを一緒に弾くシーンは、なんか神々しくて泣けてきそうになりました・・・・
確かにかなり強引で、こんなこと普通起きないだろうという無茶な展開があったりしますけど、成海璃子の魅力だけで十分満足できる映画でした。この子をどう上手く生かしていくかが日本映画の課題ですな。
ちなみに今日は映画の日だったんですね。ちっとも知りませんでした。まあ私は会員であるからいつでも都内近辺は1,000円で見れるから気にしてませんでした。