「ニュー・ワールド」
2006年 05月 04日
寡作な監督テレンス・マリックの7年ぶりの新作。ディズニーのアニメにもなったネイティブ・アメリカンの酋長の娘ポカホンタスの愛の物語ですが、いかにも彼らしい瑞々しいタッチで描かれています。
彼の映画で共通しているのは大自然の美しさ。その美しさの中でうごめく人間の愚かさを淡々と描くことにより人間の本質が見え隠れしていく、その様を上手く見せてくれます。
今回も物語的にはよくあるお話かもしれませんが、ポカホンタスの愛に生きる姿は静かな感動を受けました。ポカホンタス役のクオリアンカ・キルヒャーの好演もさることながら、あの垢抜けない芋くささ(いい意味で言ってます)が、とても役に合っていて良かったと思います。
共演のコリン・ファレルとクリスチャン・ベールもすっかり彼女に喰われてました。まあ今回はやむなしというところで(笑)