「ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け」を見ました。
1986年に公開された山川直人監督のデビュー作。高橋源一郎の短編3編を原案とした支離滅裂で破天荒な物語。
学生の頃、これめちゃ面白いと感動した記憶がありますが、31年経った今見直しても色あせない面白さがありますね。
お話は単純でギャングから店を守るために雇われた用心棒とギャングの死闘を描いたもので、4夜に渡るお話をスローターハウスという酒場だけを舞台にしており、演劇的要素も多分に多く、いきなりゼルダ(当時の女性バンド)のライブが始まったりと意外性もたっぷり。
用心棒が、ビリー・ザ・キッド、マルクス・エンゲルス、中島みゆき、104、宮本武蔵、サンダース軍曹というハチャメチャさ。襲ってくるギャングもハリー・キャラハン、シャーロット・ランプリング、ブレジネフ、ブルース・スプリングスティーンなど。まったく統一性がありません(笑)
しかも演じている役者さんたちが、もう若い若い。主役の三上博史(これがデビュー作)、室井滋、石橋蓮司、内藤剛志はもちろんのこと、もうお亡くなりになっている原田芳雄、細川俊之、北林谷栄、奥村公延、戸浦六宏という懐かしい顔もちらほら。
その他モブにも栗本慎一郎、原作者である高橋源一郎、ダチョウ倶楽部、岸谷五朗、寺脇康文、磯野貴理子、三宅裕司、小倉久寛を確認。どれだけの人が出ているんだということですよ(笑)
まさにおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさ溢れる作品でした。