「カラスの親指」
2012年 11月 23日
道尾秀介原作の映画化。監督は伊藤匡史。
闇金に騙され人生を棒に振り詐欺師になったタケさんの復讐を兼ねた大博打を描いた作品。コンゲームぽい形で描かれていますが、かなり人情物になっているのが面白いです。
伏線をあちこちに張り、それが最後に生きていくのはいい感じ。それに160分という長さを感じさせない演出もお見事。
ただCMで散々ラストで騙されるとか煽っているので、ある程度は予想できちゃいますけど、それがいい意味でハッピーエンドで終わったのが何よりでした。なんか作り話ぽい感じだなというのが払拭され、全ては必然だったと思うと納得です。
阿部寛も良かったのですが、なんといっても村上ショージが良かったです。確かに演技が今一つ、セリフも棒読みに近いのですが、彼の独特の雰囲気が映画を良い方向で〆ていたのが何よりでした。これも監督の腕かな?