「ドライヴ」
2012年 04月 19日
ジェイムズ・サリス原作の映画化。監督はデンマーク出身のニコラス・ウィンディング・レフン。第64回カンヌ国際映画祭監督賞受賞作品でもあります。
昼は映画のスタントマン、夜は強盗の逃走を請け負う運転手が、恋する人妻の夫のために犯罪に手を貸したところから、裏社会の抗争に巻き込まれていく様を描くクライム・サスペンス。
冒頭のリアルなカーアクション(頭を使った逃走ルートは感心)から始まり、急にベタベタな人妻とのプラトニックラブになってどうしたことかと思いきや、中盤から後半に至り、血で血を洗う惨殺シーンが多々出てきており、びっくりしました。前半の静と後半の動と対比がハンパじゃないです。
人のいい無口な天才ドライバーをライアン・ゴズリングが好演。まさにハードボイルドの世界を堪能させてくれます。人妻役をキャリー・マリガンが演じておりちょっとびっくり。こういう役も似合いますね。ただ旦那が如何にもラテン系なので、全然合っていないのには笑いました。
最後はあいまいな終わり方をしているんですが、まあこれはこれでいい感じ。死んでいようが生きていようが、彼は二度とあの女性の前には現れないんだろうな・・・