「マリリン 7日間の恋」
2012年 04月 12日
マリリン・モンローが「王子と踊り子」出演のためにイギリスに赴いた際のエピソードを、当時助監督であったコリン・クラークの原作を基に映画化。
映画を見る前の印象は、有名女優と純粋な青年とのラブストーリーかな?と勝手に思っていましたが、実際は寂しさを紛らわすために遊ばれた若者の勝手な思い込みのラブストーリーだったのには驚きました。まあマリリンのこと考えると、確かにこっち(本編)の方がもっともらしい(笑)
マリリン・モンローをミシェル・ウィリアムズが熱演。見ようによってはマリリンに見えないことは無いですが、そっくりさんではないので、ちょっと厳しいかな?ただマリリンの雰囲気をうまく醸し出している雰囲気はありました。ただ濃艶というのには程遠いかな?
でも誰かにすがってないと生きていけない(これが彼女の悲劇なんですけどね・・・)グダグダ感はよく出ていました。
ローレンス・オリヴィエ役をやったケネス・ブラナーがいい味だしていました。マリリンを馬鹿にした態度はもちろんのこと、彼女のわがままに何度もキレそうになりながらも耐えるあのイライラ感は上手かったです。そして演技のイロハも知らないマリリンが、映像にすると凄く花があり映えるように見える天授の才能に嫉妬するシーンは味がありました・・・
まあある意味若さゆえの痛い映画ではありましたが、あまり期待していなかった分、とても楽しみました。ちなみに「王子と踊り子」は見ていないので、後で見ておかないと。マリリンの映画は結構見ているのにこれだけは見てなかったりします。